たまにいらっしゃいます、「しもやけ」。
手足の指が赤く腫れたり、かゆみや痛みを伴うこの症状、実は単なる”冷え”だけが原因ではありません。
漢方では、しもやけの背景にある“流れの悪さ”、すなわち「気血の停滞」や「瘀血(おけつ)」に着目します。
特に昔みたいに暖房がなく、水仕事で・・・みたいな時代ならわかりますが、これだけ暖房や温かい生活でしもやけができるのは、かなりの「冷え+瘀血」体質の証拠です。
お薬を塗って終わり!ではなく、しっかり体質を変える生活を心がけてください

漢方から見た「しもやけ」の正体
しもやけ(凍瘡)は、寒さによって血管が収縮し、末梢の血流が悪くなることで起こるとされています。
漢方ではこれを
「寒湿凝滞」
「血瘀」
「気血両虚」
などの証に分類します。
特に重要なのが「気血の巡りが滞る」こと。
体を温める力が足りず、血液が隅々まで届かないと、冷えや痛みだけでなく、しもやけのような炎症・腫れ・かゆみを引き起こします。
「川の流れ」に例えると…
しもやけ体質の理解には、川の流れをイメージするとわかりやすいです。
例えば、勢いよく流れている川の水は凍りにくいですよね?
でも、淀んで動きの少ない場所、水たまりのようなところは氷が張りやすい。体の中でもこれと同じことが起こります。血の巡りがよく流れていれば、冷えにくく、炎症も起こりにくい。しかし、巡りが悪いと、冷えが溜まり、しもやけが起こりやすくなるのです。
つまり、しもやけを防ぐには「流れを良くする」ことが最も重要なのです。
漢方でしもやけに使われる代表処方
◆ 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
* 手足の冷えが強く、痛みやしびれを伴うタイプに。
* 気血を補い、身体の芯から温めてくれます。
◆ 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
* 血の滞りが強く、しもやけが紫暗色に腫れるタイプ。
* 活血化瘀(血流改善)効果に優れています。
◆ 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
* 虚弱体質で冷えやすく、しもやけが治りにくいタイプに。
* 気血をしっかり補い、体力を底上げします。
などなど、これだけではありませんが、冷え、血虚、瘀血、気滞・・・その方に合わせて使うことが多いです。
まとめ:しもやけ対策は「流れ」がカギ
しもやけは、冷えだけでなく「流れの滞り」が原因です。
漢方では、「川の流れ」を整えるように、気血を補い、巡らせ、冷えを散らすことで根本からの改善を目指します。
毎年しもやけに悩む方は、ぜひ漢方的なアプローチで体質から見直してみませんか?