秋の花粉症シーズンが、まさに今がピークを迎えています。
本来ならもう終わっても良いころですが、夏が長かったせいか、まだまだアレルギー症状を訴える方が多いです。
これは勝手な憶測かもしれませんが、この埼北地域・・・行田市、熊谷市、深谷市、本庄市、加須市、吹上市、児玉郡あたりは、稲作が盛んな地域。
稲や、稲刈り後には藁焼きを行うところも多いので、煙や微粒子による刺激も重なるかと思います。
マスクや空気清浄機、帰宅後の洗顔やうがいなどは大切かもしれませんね。
秋の花粉の特徴
秋の花粉は、春のスギやヒノキと違い、「粒子が非常に小さい」のが特徴です。

そのため鼻の粘膜にとどまらず、喉や気管支まで張り込むため、
・咳や喉の違和感
・痰がからむ
・息苦しさ
といった、風邪や喘息に似た症状を訴える方が多いです。
また、アトピーや皮膚トラブルをお持ちの方も、ちょっと苦しむ時期です。
花粉による刺激が皮膚を影響し、かゆみや赤みが出やすくなります。
花粉・アレルギー体質と腸内環境
ここら辺は何度もお伝えしていることかもしれませんが、アレルギー体質の改善には腸内環境の調整が不可欠です。
腸は免疫の約70%を司ると言われている臓器。腸内環境のバランスが乱れると、アレルギー反応が過剰になりやすくなります。
特に気を付けたい食べ物としては・・・
・甘い物やジュースの飲みすぎ
・質の悪い油、加工食品
・乳製品
・小麦粉系の食べ物
また症状が強い時は、もともとアレルギー反応が強い食べ物は避けたほうが良いです。

花粉やアレルギー体質によく使われいる漢方薬
小青竜湯、苓甘姜味辛夏仁湯、麻黄附子細辛湯、辛夷清肺湯、葛根湯加川芎辛夷・・・
たくさんあります。
漢方薬は、その方の体質や症状によって使うので、ここら辺は一度ご相談ください。
また、アレルギーの漢方薬で共通するのは、「冷えを改善する働き」を持っている!ということです。
つまり、「冷えは禁物」ってことです。
体を冷やしたり、また急激な気温変化を肌が感じとると、その刺激は自律神経を介して、腸へと伝わり、腸が緊張状態になります。
腸がこわばると、血流が滞り、腸内環境のバランスが崩れやすくなり、結果アレルギー症状が出やすなるんですよね。
ですので、この時期は、とにかく「冷え厳禁」です。
薬で抑えきれないアレルギー症状
慢性鼻炎をはじめ、蕁麻疹、喘息、アトピー症状が、お薬をんでもなかなか改善しない・・・
そんなときは、体質や体の中からの原因がある場合があります。
アレルギーは、単なる免疫の過剰反応ではなく、腸内環境の乱れをはじめ、自律神経のアンバランス、冷えやストレスなども深く関係してます。
漢方では、体の内側のバランスを整え、「反応しやすい体」から「反応しにくい体」へと導くことを目指します。
症状を抑えるだけではなく、アレルギーを起こしにくい体つくりを目指していきましょう。